食物繊維とは、食物中に含まれている、人の消化酵素で消化することのできない物質のことです。
昔は「食べ物のカス」だと考えられていたんです。
今や、体に不可欠な栄養素とされて、特に人気が高まっていますよね。
整腸作用など身体の中で有用な働きをすることが注目され、第6の栄養素といわれることもあります。
食物繊維って、偉いんです。
おなかの調子は善玉菌(有用菌)と悪玉菌(有害菌)のバランスで変わってきます。食物繊維には悪玉菌や有害物質を減らす作用があります。
さらに、脂質、糖、ナトリウムなどを吸着して身体の外に排出する働きがあるため、これらを摂り過ぎることによって引き起こされる肥満や<脂質異常症(高脂血症)、糖尿病、高血圧など生活習慣病の予防・改善にも効果が期待できます。
多くの種類がありますが、水に溶けない不溶性食物繊維と、水に溶ける水溶性食物繊維に大きく分かれます。
不溶性食物繊維はセルロース、ヘミセルロース、キチン、キトサンなど、水溶性食物繊維にはペクチン、グルコマンナン、アルギン酸、アガロース、アガロペクチン、カラギーナン、ポリデキストロースなどがあります。
日本人の通常の食生活では食物繊維を摂り過ぎることはほとんどありませんが、いわゆるサプリメントなどで多量に摂り過ぎるとミネラルなどの吸収を妨げることもあり、注意が必要です。
食物繊維について考えました
2013/07/01 | category:栄養と要素
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